数値の四捨五入、切り捨て、切り上げをおさらい。ROUND関数と関連する関数を理解する

Excelにおける端数の処理を総まとめ

Excelの表を作成するとき、数値を「四捨五入」「切り捨て」「切り上げ」する機会があると思います。それぞれに対応する関数があり、簡単に結果を求められるのですが、使い方を覚えていますか?

エクセル時短】第120回では、数値の端数を処理する(丸める)ときに使う定番の関数をおさらいしましょう。セルの表示形式を使って四捨五入した場合との違いや、その他の関連する関数まで総まとめします。

四捨五入の定番「ROUND関数」をマスター

まずは「四捨五入」です。Excelで数値を四捨五入するには、ROUND(ラウンド)関数を使うのがもっともポピュラーな方法です。構文と引数を見てみましょう。

=ROUND数値, 桁数

  • 数値] … 四捨五入したい元の数値を指定します。
  • 桁数] … 四捨五入して、どの桁まで求めるのかを整数で指定します。

2つめの引数[桁数]は、1つめの引数[数値]の一の位を「0」として、それより大きい桁は負の数、小さい桁は正の数で指定します。ちょっと分かりにくいので、[数値]を「1476.532」とした場合の例を以下の表に示します。

数値 1 4 7 6 . 5 3 2
桁数 -3 -2 -1 0 1 2 3

仮に[桁数]に「-1」を指定すると、十の位までが求められるように、それより下の桁が四捨五入されます。上記の例なら「1480」が求められるわけです。

すべての[桁数]ごとの結果をまとめると、以下のようになります。

ROUND関数でセルB1の値「1476.532」を四捨五入した結果を表示しています。

ひとまず、桁数]で「0」を指定したら小数点以下が四捨五入される、と覚えておくといいでしょう。

切り捨てには「ROUNDDOWN関数」を使う

続いて「切り捨て」には、ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数を使います。構文は以下のとおりで、引数の指定方法はROUND関数と同じです。

=ROUNDDOWN数値, 桁数

ROUND関数との違いは、引数[桁数]で指定した桁よりも下の桁を単純に切り捨てるということです。同様に[桁数]ごとの結果をまとめると、以下のようになります。

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